サドシマヒロカ 居留守日記

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陽のあたる場所

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 光がさすようになってしまったんです。

 そう言った時に、へえそうですか、なんて曖昧な返事しかできなかったのがいけなかったのかもしれない。ここ、呉服元町のアーケードが撤去されてからの話だった。
 日の目をみる。光がさすようになる。何か覆いかぶさっていたものがなくなり、これまでの姿をかくしていたものが明るみに露出する。

    光
それを覆う何か
    何か

この3つの関係について思いを馳せる。

1.日の目を見る。光がさすようになる。
 このように、どちらかと言うとポジティブな表現の場合、善悪なぞは、本来つけるべきではないが、わかりやすくするために使用すると。

   光=善
 覆うもの=悪
  何か=善

ということになる。

2.何か覆いかぶさっていたものがなくなり、これまで姿を隠していたものが明るみに露出する。このようにネガティブに表現する場合、

  光=善
覆うもの=善
 何か=悪

ということになる。

では、「光がさすようになってしまったんです。」
この言葉はあきらかにネガティブに表現されていたのだけれども、そういった場合、何か(アーケード内)=善、覆いかぶさるもの(アーケード)=善ともすると、光=悪ということになる。

 この、光=悪という事実に衝撃を受けた。光はいつでも善なのだと思っていたから。そもそもそこに問題があるのか。たしかに、太陽光は時折、悪と化す。
 
 けれどもなぜか、理屈や論理を解っていても、「光がさすようになってしまったんです」というフレーズだけが宙に浮いたまま、私の手に落ちてくることはなかった。意味や論理を超えた何か別のものとして存在し、その言葉は、私をあざ笑うかのように少し先を漂う。

 誰かの手に落ちた時に、その先にあるものを見てみたいと思うのです。

 どう思いますか?

平成23年8月27日 佐土嶋洋佳

とかいたノートを作品とともに設置したら、観に来てくれた皆様が書き足してくれて、行き場のない素敵な一冊の本ができました。
 
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by kylynism | 2011-09-29 15:27 | 作品集

そこでの生活(Dear my grandmother) 2011.9

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2011年2月20日、東日本大地震のわずか20日ほど前に、祖母は死んだ。あの壊滅的な映像をテレビで見た私は、ショックが大きく、しばらく心から笑えなかった。戦争を経験し、数々の苦難を経験してきた祖母は、どう思うだろうか。と思った。


おばあちゃん、日本が大変なことになったよ。怖いよ。


と私は心の中で思った。その数日後、私は不思議な夢を見た。


 もの凄い地震で大揺れで、地面がどんどん斜めになり、左へ左へと押し流されてゆく。
私は、親友と机の下に潜るも、あまりに世界が傾いてゆくので、傾くままに逃げた。
隣りの親友はいつのまにか、従兄弟のお姉ちゃんに変わっていた。
実家から左へ左へと逃げてゆき、親友の実家の近くまで来た時に、あぜ道の向こう側におばあちゃんがいた。真っ赤なTシャツを来た祖母が、こっちこっちと呼んでいたけど、私とお姉ちゃんは、そこまでどうしても行けなかった。祖母の背後には、祖母より少し背の高い人影が見えた。目が覚めると、ツイッター上で昨夜少し揺れたとの情報が流れていた。よくよく考えると、祖母がいたのは、親友の実家の近所だったのだが、そこにはお寺があって、祖母はそこで眠っているんだった。と気付いた。
もしかすると、祖母の背後にいたのはおじいちゃんかもしれない。一緒に眠っているから。


 8月15日お盆最終日に、私は祖母がいたその場所に、実際に行ってみた。当たり前だけれども、祖母はそこにはいなかった。その場所のすぐ隣りにあるお寺の祖母のいるところに、「不朽」という花言葉を持つセンニチコウを供えた。


 私は、人生について考える。祖母の日記をと読み返すと、祖母のそこでの生活や人生が見えてくる。祖母は、その長い人生を真っ当した。


 おばあちゃん、私はこの不安だらけの世の中で、生きて行きます。おばあちゃんの大事にしていた家は、お父さんとお母さんが立派に守ってくれています。新しい何かが生まれそうです。おばあちゃんのそこでの生活を忘れないように、おばあちゃんがこぼした記憶を拾い集めて、私はいつでもあなたに正直に生きていきたいと思います。


2011.9 「佐土嶋家 family exhibition」@田川市美術館
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by kylynism | 2011-09-28 14:28 | 作品集

水へ(special varsion)〜鬼火 by プール



8月20日のプールのライブの映像を写真家の長野聡史さんが撮影/編集してくれました。
是非ご覧くださいまし。初の音源「裏返しになる世界」初回限定版は残り20枚となりました。1000円です。
次のライブは、

9月25日(日)"Sound Without Equal" @ Utero(薬院)
OP 19:00 ST 19:30 TICKET 前売1500yen(当日2000en)(+1drink order)
Cast » MIKEY JOJO ATTACK(大阪)、ニール☆UMA、if MASACA、プール、blown bems

出番はわかりませんが、このライブの後は決まっておりません。メンバーの都合上、今後ライブができるかどうかがわからないので、お見逃しなく!CDももちろん持って行きます!
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by kylynism | 2011-09-07 00:30 | 佐土嶋活動(音楽)

MAGIC MOUNTAIN 2011 下山記

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けむりか霧か、あたりは真っ白で、あなたのことさえ上手くわからず、ただ、お酒と音楽がぐるぐるとまわって、ステージにある紫色の三角形が意味ありげに鮮明にうつる。

MAGIC MOUNTAIN 2011が終わり、只今帰宅した。ただいま日常。テレビの音が聴こえる。不自然に聴こえる。魔法山帰り道、だんだん下界が見えてきて、太陽の光がさしていたこと、車がビュンビュン走っていること、人がいること。全てが不自然に思える。

一体私たちは、どれくらい、雲の上にいたのだろうか。たった3日前なのに、すごくおいていかれたような、逆に、私たちだけすごく先に行ってしまったような。そんな気がした。

天候は、ずっと雨で、霧がすごくて風が強く、テントはたわんだ。境地と天候のせいなのか、お客さんは少なめだった。
作っていた作品は一日もたたずに、雨と風と湿気で崩壊した。見ていない人の方が多いだろう…


今年は、主催者のTERROR CITY TAGAWA の4人が natuer terror というバンドをした。とってもかっこよかった。自然を五感でフルに吸収してはすかさず排出するような、そんな音楽だった。演奏中に、山の緑がグワンと霧につつまれて、向こうの緑がだんだん消えていった。山の向こうが見えた気がした。

そういうことだ。魔法山。

そして、帰宅し、もの寂しさがわたしの周りを包む。魔法がとける時がくる。

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今年、VJをやった恋人の写真です。腰をやってしまい、片付けの時には、ガスが爆発したのをあびて、やけどしてしまってボロボロな愛しいやつですが、VJはよかった。いつものように、即興で文章をうちタイピングする様を写すのですが、自分の部屋にパタリと閉じこもったいつもの文章も面白いのだが、今回は周囲を取り入れ巻き込み生き物のようであった。

支離滅裂の文章ですが、まだ下山直後で頭がぐるぐるしております。昨日もかなり酔っぱらっていたからなあ…。ただ、忘れてしまわぬうちに記しておきます。

スタッフのみなさん、本当にお疲れさまです。見にきてくださったみなさん、参加してくださったミュージシャンの方々、アーティストの方々本当にありがとうございます。

楽しかったですね。山の向こう側は見ることができましたか?
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by kylynism | 2011-09-04 21:21 | 日記

佐土嶋洋佳(artist)の作品写真や日記などです。
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